はじめの一歩(その一)
  時々正門のそばに立って子どもたちと朝のあいさつを交わしていますが、ある花の組さ

んに「おはようございます」と言ったら、「さようなら」という返事が返ってきました。も

う一度繰り返したら同じ返事が返ってきました。いよいよ第一反抗期が始まっているな、

という思いで受けとめました。我が家の初孫(三才の姫)も、反対のことばかり言って困

らせています。「ご飯食べようね」「イヤ!」「お散歩行こうね」「イヤ!」「お買い物行っ

てくるからね」「イヤ!」。これは自我が芽生えて「自分を主張したい欲求」が出てきた証

拠です。でも、最初はそう思って冷静に対処できていたとしても、やがては我慢の限界を

超えるのが人間というものです。だんだん意地になって、むきになってきます。

泣き叫ぶ子どもを見て「あたしだって泣きたいわよ。それを我慢しているのよ!」と悲しく

なることだってあるでしょう。そうして心の中では「子どもVSママ」の構図が徐々に

「子どもVSお姉ちゃん」に代わり、やがて「子どもVS子ども」に変わってきます。そ

うすると子ども同士のケンカのようになります。

だんだん見苦しくなってきます。でも、お母さんには大人の心ももちろん残っているわけ

ですから、そうなってしまった自分を誰よりも激しく責め立てます。強い自己嫌悪が出て

きます。そういうときは思い切って子どもみたいに泣いてみてください。

この時期のお子さんをお持ちのお母さんの苦労は並大抵のものではありません。特に初

めての子育てともなると、何から何まで分からないことばかりで大変です。「しっかりし

た子どもに育てなきゃ」と思えば思うほど神経を尖らせてしまいがちです。育児書やイン

ターネットの育児情報を細かくチェックしてしまうでしょう。
 
*****************************************************(以下次号)