はじめの一歩(その五)
 知らず知らずのうちに我慢ばかりしていませんか?

 自分がたくさん我慢している時は、子どものわがままを禁止して、我慢を必要以上に要

求してしまいます。

「あたしだって我慢してるんだから、あんただって我慢しなさいよ」という風に。

また、こんなことを許していたら、すごくわがままな子になるんじゃないかって、怖れ

がたくさん出てきてしまい、ついついお子さんをコントロールしてしまいます。

 もちろん、怒ったり、泣いちゃったり、子育て中は本当にいろんな感情と直面します。

(子どもは感情のかたまりなので、こちらのボルテージもあがるわけです)

 大切なのは、怒らない事でも、悩まないことでもありません。

要は、一日一回、おもいっきりお子さんを抱きしめてあげることです。

あなたが、ご主人から欲しいものも、こんな感覚ではないですか?

がんばってこれてるね、お母さんて大変だね、ってわかって欲しいんですよね。

よくやってこれてるよって、褒めて欲しい、抱きしめて欲しいんではないでしょうか。

ご主人に対して本当に欲しいものを、ちゃんと伝えてみませんか?それは、承認ですか?

抱っこですか? ご主人にあたりたくなったら、何に怒っているのでしょう。でも、それ

ができなかったら・・・。

 いわゆるキッチンドランカーのようにお酒や何かに依存してしまうようになることも多

いようです。ご主人に甘えられない分、お酒に甘えるんです。

 あるいは自律神経などをいためてしまうこともあります。これも過剰な抑圧の結果と見

ることができます。また感情が爆発してヒステリックになりすぎることもあります。

 ほどほどにお酒などを口にするのはお勧めです。気分転換にビールをくいっといっぱい

飲んですっきりすることは自分の心にとってとても大切なこと。

●周りのお子さんとの比較

皆さんも感じてらっしゃることが多いかと思いますが、育児書などにはこの年齢ではこう

いうことができて、この年齢ではこうなる、ということがこと細かく書いてあります。

 ところがそれが裏目に出て、言葉を話せなきゃいけない時期にまだ話せなかったり、歩

き出す時期に歩けなかったりするとそれがわずか1ヶ月、2ヶ月の遅れであっても焦って

しまいます。しかも、具体的に周りの子とうちの子の違いを目の当たりにしてしまったと

したら、焦り、プレッシャー、不安がぐっと高まってしまいます。 他の子はおとなしく

座ってお話を聞けるのになんでうちの子は・・・と思えば、ついつい子どもに手をあげ

たくもなるでしょう。同時に「私の育て方が間違っているのかしら?」と感じて自己嫌悪

がまた増えてしまったりします。そんな比較は無意味と分かっていても、ついついやって

しまうもの。でも、他の子との違いをネガティブに捉えずに肯定的に見ることもできます。

それが個性であり、そこから価値を見てあげることはできます。

例えば「うちの子はじっとしていない」の価値はなんでしょうか?「好奇心旺盛なんだな

あ」「元気な子なんだ!」かもしれません。じっとしなきゃいけない、というのは大人の

論理。子どもは自分の感じたように動きます。ですから、そこにはその子の個性がいっぱい

詰まってます。違いを見つけたら喜んで見るくらいの気持ちでいてみてください。そし

て、お子さんは宝物です。神様からの預かり物ですよね、本当に。だかこそ、きちんと育っ

てほしいと愛情も労力も全精力を傾けられると思うんです。

 ご主人がお子さんと同じ態度を取ったらどうします?とても同じようには振舞えないと

思うのです。それはまさしくあなたの愛情。一日に一回でいいです。お子さんを一人ずつ

抱きしめて「愛しているわ。私の大切な○○ちゃん」と言葉にしてあげてください。

それだけでお子さんは余計な愛情の要求をしなくても済みます。

 そして、お母さんが満たされていないと、お子さんに余裕を与えることは出来ません。

あなたが1人の女性として満たされることがカギです。母としてだけでなく、妻としても、

女としても満たされること。これは将来のご主人との関係にも影響していくことですから、

自分のほしいもの、ご主人から欲しいものをまずはコミュニケーションしてみませんか。

 その姿を見てお子さんもあなたに欲しいものを素直に表現することができるようになり

ます。   

  (このシリーズは完了です)