11昨年の12月に生まれた初孫と、一ヶ月に一度ぐらいの割合で会っていますが、その度に

新しい発見があることが最大の楽しみです。九月の連休の時には、手をたたいたので、

「パチパチ」と言ったら、にこにこしながらその動作を繰り返すようになりました。言葉は

なくとも、非言語的コミュニケーションが増えていく様子を見て、改めて子どもの感情発達

のプロセスについて考えさせられました。


<感情について>

一. 感情とことば

私たち親や教師は、「やさしい子」に育てたいと願っています。「ケンカをしてはいけません」

「お年寄りには席を譲りなさい」「弱い人や困っている人を見たら助けてあげなさい」「思いやり

を持ちなさい」などと教えますが、こちらが願っている通りに育ってくれないのが現状です。

「パチパチ」という具体的に見えることについては、そのうちことばを獲得していくでしょうが、

「やさしさ、思いやり」は抽象的なことばですから、目に見えません。このように「うれしい」

「楽しい」「悲しい」「腹立たしい」など「感情」をあらわす「ことば」は、具体的な「行動」を

あらわす「ことば」と性質が異なります。「ぱちぱち」という「ことばを使うことによって、他の

人と共有のイメージを持つことを可能にします。「ぱちぱち」と聞けば「手をたたく姿」を思い浮

かべることができるわけです。

「ことば」には、このようにイメージを共有する働きがあります。この働きによって、人は他者と

つながりを持つことが可能になります。感情をあらわす「ことば」を共有することができるように

なれば、他者とのつながりを持つことができるようになります。このように「ことば」によって感

情を他者と共有できるようになるプロセスを「感情の社会化」といいます。
「感情をコントロールできない子」について(その二)